1.建設業許可は勝手に引き継げません(相続や合併あり)
 建設業許可は「事業主本人」に結びついています。そのため、子や第三者が自動的に引き継ぐことはできません。しかし、国の制度(事業承継の認可)を使えば許可番号・実績・信用をそのまま引き継ぐことが可能です。

2.承継の方法は「事業譲渡」
 事業を譲る契約を結んだ上で、行政に「事業承継の認可申請」を行います。

3.後継者が満たす必要がある条件
 • 後継者(譲受人)は、建設業許可を取得できる状態でなければなりません。
 • 経営を管理できる体制(経営経験者または補佐者+管理体制)
 • 経営業務管理責任者(経管)は必置ではないが、「経管」または「補佐者+適切な管理体制」のどちらかで要件を満たす必要あり
 • 専任技術者の資格(1級・2級施工管理技士など)または実務経験(一般:10年、特定:15年)
 • 500万円以上の資金
 • 社会保険加入(従業員がいる場合)
 ⚠️後継者が建設業許可を持っていなくても承継は可能です。

4.手続きの流れ
 a 後継者が開業する(事業内容は「建設工事業」などと記載します) 
  ◦個人:開業届
  ◦法人:法人設立
 b 事業譲渡契約を結ぶ
  譲る側と受ける側が、事業内容・譲渡日・従業員の扱いなどを決めて契約します。
 c 行政への事前相談
手続きを進める前に行政庁と打合せを行います。
  ⚠️都道府県により時期や求められる資料が異なります。
 d 事業承継の認可申請(承継日の90日前まで
 e 審査(約90日)
 f 認可
 g 譲る側の廃業届(認可日以降、自治体による)

5.よくある質問
 Q.譲受人が許可を持っていなくても大丈夫?
  A.はい。条件を満たしていれば承継できます。
 Q.無償で譲渡してもいい?
  A.問題ありません。

6.行政書士がサポートできること
 • 事業譲渡契約書の作成
 • 必要書類の案内・収集
 • 許可要件の確認
 • 行政との事前相談の代行
 • 申請書類の作成・提出
 • 認可後の各種手続き(廃業届など)

 建設業の事業承継は、「許可の引き継ぎができる」という点では非常に魅力的な制度ですが、その一方で 事前準備・契約内容・行政との調整・申請時期の管理 など、細かなポイントを押さえなければスムーズに進みません。
 事業承継は、会社や家族の未来に関わる大切な節目です。
 不安な点や判断に迷う場面があれば、早い段階で専門家に相談することで、余計な手戻りやトラブルを防ぐことができます。
 「許可を確実に引き継ぎたい」「後継者の要件が満たせるか不安」
 そんなときは、どうぞ気軽にご相談ください。地域の実情に合わせて、最適な進め方をご提案いたします。

入管VISA・外部監査人・事業承継相続|郡山 行政書士たかはし法務事務所