(1)ベトナム人の特徴と文化的配慮
ベトナム人は、純粋で向上心が強く、控えめながらも誇り高い性格が特徴です。特に地域によって性格に違いが見られ、北部出身の人は真面目で辛抱強く、堅実な一方でやや頑固な傾向があります。対して南部出身の人は陽気でおおらか、楽観的な性格で、時に移り気だったり誘惑に弱いとされます。
現在では、若い世代が同じ職場で働くことに大きな問題はありませんが、性格や食文化の違いを理解しておくと円滑な関係構築に役立ちます。たとえば、共同生活をする寮などでは、部屋割りの際に食の好みを考慮することも大切です。一般的に北部の料理は薄味で素材を活かすシンプルな味付け、南部は甘めで調味料を多用する傾向があります。
(2)インドネシア人の特徴と受け入れ時の注意点
インドネシア人は明るく信仰心が強い人が多く、家族を大切にし、楽観的な考え方をする傾向があります。上下関係を重んじる文化で、多民族・多宗教の社会で育っているため、他者への寛容さや多様性を尊重する価値観を持っています。
人口の9割以上がイスラム教徒ですが、中東のイスラム社会とは異なり、インドネシアでは「唯一神への信仰」が国の原則とされているため、他宗教も一定の尊重を受けています。このような背景から、企業が文化や宗教に配慮を示す姿勢が求められます。
イスラム教徒の多くは1日5回のお祈りを大切にしていますが、日本での勤務環境により柔軟に対応している人も少なくありません。必ずしも時間を厳密に守る必要はありませんが、理解を示すことが重要です。また、ヒジャブの着用についても、衛生上の制約がある場合は選考段階で双方の考えを共有することが大切です。無理に外させることは避けましょう。
食事面では、豚肉やアルコールが禁忌であるため、社員食堂や弁当の提供を行う場合には、ハラール対応の選択肢があると喜ばれます。添加物や調味料の成分表記も重要なポイントです。飲み会などでお酒を強く勧めることは避け、文化的な違いに配慮した対応が望まれます。