専門学校の1年課程に入学する留学生も、在留資格は「留学」となります。「専門士」「高度専門士」の資格が得られませんが、入学の目的としては、以下のようなケースが考えられます。
(1)入学の意味・目的
①日本語能力の向上
大学・専門学校・就職といった次のステップにつなげるための準備段階です。JLPT(日本語能力試験)のN1~
N2合格を目指すのが一般的です。
②進学準備
専門課程に進むには一定の日本語能力が必要です。多くの専門学校では、N2~N3程度の日本語能力を求め
られたり、日本語学校で一定期間学んだ経験が入学要件となっていたりします。こうした基準を満たすための準
備として、1年課程を選ぶ方もいます。
(2)卒業後の進学先
1年課程の修了後、次のような進路を選択する方が多いです。
①他の専門学校に進学
「専門士」や「高度専門士」の称号を得るために、2年制以上の専門課程に進学します。
②大学・短期大学に進学
進学準備としての1年課程を経て、大学や短期大学への編入・進学を目指すパターンです。
③母国での就職
日本で得た知識や語学力を活かし、帰国後に就職するケースもあります。
(3)日本国内での就職について
学歴や資格がない状態では、在留資格「技術・人文知識・国際業務」「特定技能」「技能」などの要件を満たすのが難しく、就職に直接つなげることは困難です。
そのため、卒業後は受け入れ企業が「特定技能」の対象事業者である場合、必要な試験等を経て「特定技能1号」への在留資格変更を目指すことが可能です。
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