こんにちは。行政書士の高橋です。
 今回は、相続手続きや将来の備えにとても役立つ「家系図」の活用方法についてご紹介します。

 家系図というと「歴史やルーツをたどるもの」と思われがちですが、実は相続手続きにおいても非常に重要な役割を果たします。

(1)家系図が相続手続きに役立つ場面とは?

①相続人の確定
  被相続人(亡くなられた方)の出生から死亡までの戸籍を集め、法定相続人を正確に特定することが必要です。
 家系図を作成することで、関係性が一目でわかり、遺産分割協議書の作成や金融機関・不動産登記の手続きもス
 ムーズになります。


②代襲相続・数次相続の確認
  相続人となるはずの方がすでに亡くなっている場合、その子(孫)や甥・姪が相続人になる「代襲相続」が起こりま 
 す。こうした複雑な相続関係も、家系図で可視化することで整理しやすくなります。

③相続放棄の確認にも便利
  「他の相続人が放棄していた」などの情報も、家系図と照らし合わせて整理することで、抜け漏れを防ぐことがで
 きます。

④相続人への説明・同意が取りやすくなる
  相続人が多い、関係が疎遠な方がいる場合でも、家系図があることで説明がしやすくなり、トラブル予防にもつな
 がります。

⑤家族信託・遺言書の作成支援にも有効
  将来の財産管理を任せる「家族信託」や、死後の財産の配分を定める「遺言書」の作成にも、誰にどんな権利があ
 るのかを把握するために家系図が役立ちます。

(2)どこまで遡ればいい? 目的に応じた調査範囲の目安

活用目的たどる範囲の目安
通常の相続人の確定被相続人の出生から死亡までの戸籍
兄弟姉妹が相続人になるケース両親の婚姻歴・兄弟の出生順まで
代襲相続や数次相続がある場合2世代以上(孫・甥姪など)の情報も確認
家族信託や遺言作成の参考とする場合直系尊属・卑属を中心に3世代程度
先祖調査や歴史的な家系図が目的の場合**明治初期(5~6代前)**までたどることも可

当事務所では、以下のような形で家系図作成を承っております。
相続人調査+家系図作成パックをご用意
・戸籍収集(改製原戸籍・除籍含む)から図面作成まで一括対応
・ご希望に応じて、CDと紙媒体(A3印刷)の両方で納品可能
・相続人が多い・親族関係が複雑な場合でも、「見える化」によりご説明がスムーズ

 家系図は、相続手続きを正確に、かつ円滑に進めるための「見える証拠資料」です。
 また、生前対策やご家族への思いやりのかたちとしても、多くのお客様にご利用いただいています。

 「どこまで調査すればいいの?」「相続が絡んでいて不安…」という方も、まずはお気軽にご相談ください。
 初回相談は無料で承っております。

家系図作成・入管業務|行政書士たかはし法務事務所