「留学」の在留資格があると、日本の大学・専門学校・日本語学校で学ぶことができます。また、資格外活動許可を取得すれば、週28時間以内でアルバイトをすることも可能です。ただし、原則として家族を日本に呼び寄せることはできません。

(1)留学ビザ取得の基本的なステップ

1.日本の学校に合格する
2.学校が「在留資格認定証明書(COE)」を申請
3.取得したCOEを持って、自国の日本大使館でビザ申請
4.ビザが発給されたら日本に入国し、在留カードが発行

(2)資格外活動許可申請について

 「資格外活動許可」は、一般的には入国後に申請します。空港の入国審査時に「資格外活動も希望します」と伝えることで、在留カードにスタンプが押され、その場で即日許可されることが多いです(ただし、必ず許可されるとは限りません)。うそのように思われるかもしれませんが、実際には、混雑具合や担当官によって見落とされることもあります。そのため、必ず自分から伝えることが大切です。
 万が一、空港で申請し忘れた場合や許可されなかった場合でも、後日、自分で入管に申請することは可能です。ただし、その場合は2週間から1か月程度の時間がかかります。
 最近では、学校や申請代理人がCOE申請と同時に資格外活動許可を申請するケースも増えており、この場合は入国時に自動的に付与されることが多くなっています。

(3)卒業後の進路による学校選びのポイント

 留学先を選ぶ際は、卒業後の進路も踏まえて慎重に考えることが大切です。
◉日本で就職を希望する場合
 ➡卒業後に「在留資格変更」がしやすい分野を選ぶことをおすすめします。
  【例】IT・エンジニア・介護・自動車整備・観光 など
◉本国に戻る予定の場合
 ➡自分が本当に学びたい分野を優先して選んで構いません。

 最近は外国人留学生が増えており、多くの方がさまざまな準備や苦労を経て日本に来てくれています。
 そのため、受け入れ学校も生活・学習・進路など幅広く面倒をみる必要があります。留学生が安心して学べる環境を整えることが重要です。

 今日は短いですが、ここまでとさせていただきます。

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