両家の子ども同士が結婚した場合の家系図の描き方

 家系図を作成する際、両家の子ども同士が結婚した場合には、特有の配置方法が求められます。このようなケースでは、両家の情報を一つの図の中に統合し、全体としてバランスの取れた構成にすることで、見やすく整理された家系図になります。

(1)中央には婚姻した2人を配置

 まず、最も重要な基本ルールとして、両家の子ども同士が結婚している場合には、年齢に関係なく、婚姻関係にある当人2人を家系図の中央に配置します。この中央の夫婦が、家系図の中心的な存在となるためです。

 このとき、夫は左側、妻は右側に配置するのが一般的です(日本の慣例による)。ただし、家系図を作成する目的や家族構成によっては、必ずしもこの順序にこだわる必要はありません。

 次に、婚姻した夫婦それぞれの兄弟姉妹をどのように配置するかがポイントになります。

  • 夫の兄弟姉妹は、夫を起点として右から左へ年齢順に並べます。つまり、夫の兄や姉が夫の右隣に、弟や妹がその左に続きます。
  • 妻の兄弟姉妹も、同様に妻を起点として右から左へ年齢順に配置します。妻の兄姉が右隣、妹や弟がその左側に続く形です。

 この配置方法を採用することで、兄弟姉妹の年齢差が一目で分かるだけでなく、家族構成の全体像を直感的に把握しやすくなります。

(2)見やすさを高めるためのレイアウトの工夫

 さらに、家系図全体の見やすさ・美しさを高めるための工夫として、「破線」(実際には書かない)などで両家の境界を明確に分けるのも有効です。具体的には、図の中央に破線や余白を設け、その左側に夫の家系、右側に妻の家系を配置するようにすると、両家のつながりと区別が明確になります。

 このような構成を意識することで、単なる人物の並びではなく、「家族」というつながりがより視覚的に伝わる家系図に仕上げることができます。

家系図作成・入管業務|行政書士たかはし法務事務所